医療事務の業務内容
病院やクリニックで行う事務仕事を医療事務と呼びます。仕事は大きく分けて、受付・会計、レセプト、クラーク、の3種類です。
受付・会計は病院の顔として、その名の通り来院した患者の受付と、会計をします。レセプトは、患者が提出した保険証をもとに、点数を算出し負担金を計算します。クラークは、電話対応やカルテ管理など、患者と医師との橋渡しのような役割を担います。
医療事務に関わる資格の種類

基本となるメディカルクラーク
メディカルクラークは最も受験者数が多く、医療事務の基礎となるようなスタンダードな資格です。難易度はそれほど高くなく、毎月行われている試験です。医科と歯科の二種類があり、歯医者で医療事務をしたいという場合は、歯科を受けると良いでしょう。
称号が獲得出来る医療保険実務士
NPO法人が実施する、医療情報実務能力検定試験の合格者に与えられる資格です。年4回行われ、1級と2級の2種類があります。学科試験の他に、レセプトを作成する実務試験もあり、合格率は50%程度です。複雑なレセプト業務も確実にこなせる、という判断基準になります。
難易度低めの医療事務検定試験
日本医療事務協会という所が主催している試験です。実務試験にレセプトの作成がないため、他の試験に比べて合格者が非常に多いという特徴があります。初心者に特におすすめの試験です。まずは基礎を勉強したい、という人におすすめです。
医療事務の仕事のやりがい
治療や手術などに直接関わるわけではありませんが、受付や電話で直接患者と話したりすることでコミュニケーションを取るので、患者からの感謝の言葉を聞く機会はたくさんあり、そこにやりがいを感じる人は多くいます。また、複雑なレセプト業務を完璧にこなせるようになると、達成感を強く感じ、そこにもやりがいを見出せます。
一般事務と医療事務の業務比較
多岐に渡る業務を行う一般事務の仕事
一般的なパソコンや電話対応のスキルが必要で、伝票整理から電話対応まで業務内容は多岐に渡ります。会社や企業に勤めるのが普通です。
特殊スキルを必要とする医療事務の仕事
勤務先が会社ではなく病院やクリニックになり、レセプト業務など一般では行わない特殊なスキルが必要となります。
医療事務の資格の取り方ややりがいについて

医療事務の給料について
医療事務の給料は、正社員、派遣、パートなど働き方によって異なり、また仕事内容によっても異なりますが20万円前後が一般的な相場です。ただし資格を持っている場合資格手当が付き、手取りが1万円程度高くなることもあるので、資格は持っていて損はありません。また、病院は土日祝が休みのことが多いので、休みに関して不満を持っている人は少なく、好待遇の場合が多いと言えます。

医療事務の資格を取るためにはどのようにして勉強する?
医療事務の資格取得のためには、独学で行う、通信講座を取る、スクールに通うなど様々な方法で勉強する必要があります。働きながら資格取得を目指す人は通信講座がおすすめです。また、お金はあまりかけず、時間をじっくりかけて勉強したい人は独学で行うと良いでしょう。費用がかかっても出来るだけ短期間で取りたい場合はスクールへ通うのがおすすめです。